J1昇格!過去最強の湘南へ!
9月23日のJ2第33節でJ1昇格を決めた。
9試合を残しての昇格決定は過去最速である。「過去最強の湘南」になろうといった監督の言葉。中田、ホンミョンボらが在籍した1998年やベッチーニョや野口らの時代と比較するとタレントが不在と思っていたが、今のベルマーレが見せるサッカーは間違いなく当時のそれよりも見る人を魅了している。
1999年のフジタのスポンサーからの撤退。子どもながらこの時のことは記憶している。
この年に主力が退団し、J2へ降格した。
ベルマーレ平塚から湘南ベルマーレになってからというもの、J2の中位がベルマーレの指定席。その頃からベルマーレのファンが少なくなったように思う。
その後、平塚でベルマーレのサッカーが面白いという話が盛り上がったのが3年前。 曺監督の1年目の年であった。その年にJ1昇格を果たしたが、翌年に再び降格。しかし、J1で負け続けるベルマーレであったが、そのプレースタイルは見ているファンを失望させるものではなかった。それが今年、結果として結実した。
数々の記録を塗り替えている今年のベルマーレではあるがJ1昇格は通過点。J2優勝、勝ち点100超えを実現して、過去最強の湘南といえるだろう。
そして、それらはあくまでJ1で戦えるチームを作るための準備である。
NON STOP FOOTBALL
試合終了後に選手、スタッフが来ていたTシャツに書かれていた言葉。
「90分間走り続けるスタイルを貫く」
「あくまでJ1昇格は通過点で止まっているつもりはない」
そんなメッセージが伝わってくる。
このゲームについては、先制点こそ奪ったが完璧に京都が支配したゲームであった。
航がアジア大会で不在、 三竿が出場停止、菊地俊がケガで離脱という状況ではあったが、ここまで苦しいゲームになることは今シーズンのベルマーレからは想像できていなかった。
ボールを奪った後に一気にゴールに迫るアグレッシブなサッカーがベルマーレの特徴だが、この日はボールを奪った後の最初のパスが繋がらない。
逆に京都の同点ゴールは、まさにベルマーレが奪った後、藤田の中途半端なクリアを京都の工藤に拾われ、大黒の素晴らしい動き出しに工藤の見事なパス、技ありシュートで失点。京都の逆転ゴールも大黒の動きにDFがついていけずフリーにさせてしまっていた。
負け試合とも言えるこの試合で「負けなかった」こともまたベルマーレが深化した部分であると言えるだろう。
島村のゴールは、本当に美しくスペクタクルゴールであった。